「狼さんと白鳥さん。」小説版R-18

お互いの気持ちが相手にどう向いているか。実は魔王だったのには驚きですが、始まったばかりの異世界生活でのますます甘々エロエロな2人が見たくなりました。今回のモブは、貼り付き笑顔が似合うので余計に……。家族の顔も覚えてなく、孤独にクレバーに生きてきた彼が、天使のようなと出会い、変化していく。

BLなんてファンタジーなのでそれを言ったらきりがないんですが、先生と生徒、という設定がちょっと無理があったかな？という印象。正義感の強い義兄が引きこもりニートに暴言を吐いてしまい、そこからイッちゃってる義弟のイッちゃってる陵辱が始まります。これもpixivであったものの馴れ初めだけど、怖いお兄さんほんと優しい……！好奇心のままグイグイ突き進むし、ちょっぴり戸惑ったり、やめて欲しくなくて泣いちゃったり、とにかくかわいい。

サイコパス人格が形成された経緯（ついでに何故主人公が快楽に弱いのか）まで、しっかりと書かれていて、最後まで読むと読後感が半端なくあります！無自覚にエロい先輩に鬼畜な後輩くんのエロにかける催眠術が楽しめます。（個人的にBLはもっとぴゅあ~な偏見がありました！）2人共ムチムチで肉感的、逞しい筋骨がカッコイイ。しかし！後編的にこの後を読んでみたいし、他テーマでも沢山読めるといいなと思えた作家さんでした。

実は発売日に既に別媒体の電子版を購読していたのですが、本日DLsiteさんの購入ページでボイスドラマ化を見かけて応援のために購入！無口で硬派な男性キャラが好きた方には刺さると思います。「おやすみなさい！」からの「待って、行かないで・・・助けて」と懇願して。おしむらくは終わりがプツっと途切れたみたいに終わるので、余韻みたいなのを感じられるといいなあと思いました。これね……合わないと聴いていて冷めてしまうことがあるのですが……NOIRさんは全くそんなことないんですよ。