拓矢の夏休み

可愛い受け声が好きな方にはオススメです。2人で幸せになってくれ……陥れた側の元腹心の正体も徐々に表れてきて、屈折した気持ち、育ちの複雑さなどもちょっとづつ見えてきました。触れている感じが特に良い。二人とも色々初めてで、ためらいながらも進んでいく甘酸っぱさ。

結末後のカレとの関係の有無等あるともっと想像がたぎりますが、そこまでの表記はないのがちょっと物足りなかったかな。スクールナースが1人のお気に入りの生徒にスケベをする内容です。ニッコニコで後光射しながら全肯定してくれる保父（攻）に心も股も開いちゃう売れない作家パパ（受！）本当に本当に！その、いちばん大切なところに鈍いと言うことは。男の子たちの銭湯&マットプレイは初めて見たけど、こんなにエロいとは！

二人の白熱した性的興奮が絵、漫画、心の声、セリフなど、細やかに表現され、画面の端々から溢れてきてエッロー！受のあつきがすごく本当にかわいそうな子で不憫なのですが、赤座来栖文庫の画力と技で、ただかわいそうなだけで終わらないところがたまらないです！天才型の主人公の苦しみの描写は皆無なのですが（いやあるのはあるんですが、外部からの嫌がらせに対して苦しむのと自分の才能や内側に関して苦しむのじゃやはり違う）

タイトル拓矢の夏休みの通り、いろんなシチュエーションでにゃんにゃんしていて、ボリュームもたっぷり。拓矢の夏休みと題名で宣言するからには、それなりににぶいんだろうと覚悟はしていた。このお父さん、ジワジワとねっとりと追い詰められてる感がサマになってて好きです。チンピラ化した後輩くんがグレて拗らせた原因も、やはりお父さんという･･･しっかり主人公ポイントを抑えています。

根底にはお互いへの愛情がちゃんとあるので読む側としては安心して二人のEROSの暴走を存分に楽しめると思います。