光と影はふたつでひとつ。

スカトロ沼にハマった元凶。前半と後半では……全然エロさが違います。これだけで感動。初めての快楽に恍惚としながらも戸惑うカレの試験は不合格。生というところに引っかかりました。エロ特化型として重宝します。無理矢理とはいえ、両想いなので可哀想さは薄れます。

それとは別にエロさもありつつ、人間味が非常に強くて魅力的。獣人の性奴という身分の人間の、超ハードな日常の、些細なエピソード……にすぎないかもしれないお話です。終盤になってくると、自ら誘い始めてしまう小悪魔な部分もあり、やっぱり可愛い。無理矢理っぽい雰囲気と嫌がる素振りをしながら、意外と乗り気なカレ。

即落ち一コマのような演出や、最終的には序盤での攻めの行いを許してくれるところが、空気感をライトにしてくれています。お仕事失敗した歳の差の末路はシリーズ！基本、彼とのプレイが楽しめる本作ですが、回想によりショタのシーンもあります。相変わらずエロ濃い目で、序盤レイプのような光景が続きますが、2人の心変わりがそれを和らげてくれます。

でも、王もその姿に私と同じことを思って、水の中に沈めガン突きして理性を戻そうとするので、ナイスっ！この作品だけでも十分楽しめます。私にはすれ違う二人の気持ちがめちゃくちゃわかる！主人公が泣くところで泣いちゃいそうでした！読み終えたら優しい気持ちになれるし、甘えられる存在がいるって素敵で大事なことなんだなぁと。